豊橋市と言ったら路面電車! 夏はビール電車、冬はおでんしゃに変身する街のシンボル
豊橋市内には、「市電」の愛称で親しまれている路面電車が走っています。国道などを走行し、まちのシンボルにもなっています。
1925(大正14)年7月、豊橋駅ー赤門間の営業運転からスタートした市電。45年6月に豊橋のまちを襲った空襲により、全線で不通となったものの、その灯は消えることなく順次復旧、街の発展を支えました。
現在は、豊橋駅東口の駅前から赤岩口までと、途中の井原で分岐し、運動公園前までを結ぶ路線があります。
札木や豊橋公園前など一部の電停はバリアフリー化され、全面低床電車LRV「ほっトラム」も導入、安全性や乗りやすさも向上しています。
夏はビール電車、冬はおでんしゃが運行
6~9月には、車内で冷たい生ビールを飲める「納涼ビール電車」、冬は熱々のおでんを味わえる「おでんしゃ」が運行。いずれも好評で、豊橋の風物詩になっています。
「おでんしゃ」はコロナ禍の今年、乗客数を制限するなど対策を講じて運行が始まりました。予約はすでにいっぱいです。
朝ドララッピングの市電も登場
2020(令和2)年は、NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」にちなんだカラフルなラッピング電車も走り、話題になりました。ヒロインのモデルとなった古関金子(きんこ)さんが、豊橋出身でした。ドラマの終了とともに11月28日で運行を終えました。
市電を生かした2020年まちづくりに取り組んでいる市民団体「とよはし市電を愛する会」もあり、車両の購入、イベント開催などにも貢献しています。
運賃は全線均一で180円、小学生90円。
時刻表、路線図はこちらから。