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品評会で最高金賞を獲得! メロンの産地、渥美半島で新たなネット系メロン 

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 メロンの産地、田原市内の2軒の生産者でつくる「渥美半島メロン研究会」が、新たにネット系メロンを生み出しました。その名も「極上メロン 渥美の陽光ーHIKARI」。野菜ソムリエが審査する全国品評会「野菜ソムリエサミット」の青果部門7月度(2024年)で最高金賞を受賞しました。今後が楽しみなメロンの誕生です。

 

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 野菜ソムリエサミットは、日本野菜ソムリエ協会が主催しています。農産物のさらなる価値向上などを目指し、毎月、野菜、果物、農産加工品の品評会として開催。同協会から一定の基準を満たし、同協会から選ばれた野菜ソムリエ(評価員)が、味や香り、食感などを採点します。感想も公表されています。

 野菜ソムリエサミットで受賞数の少ない最高金賞に輝いた「HIKARI」は、見た目が淡い黄色。香りがよく、果肉は緑色でとろけるような食感が特長です。食べた人たちからは「メロンっぽくない香り」「南国系フルーツの香り」などと言われるそうです。
 評価員からは「食べると想像以上の甘さ!良い意味で裏切られました」「甘さもキレがあり、くどくなく、飽きずに食べ続けられます」と感想がありました。

 どんな味なのでしょう。食べたい気持ちが抑えられませんが、HIKARIの出荷時期は6月中旬から7月上旬。今後、HIKARIの知名度を上げつつ、田原市のふるさと納税返礼品や道の駅への出荷、産直通販サイト「食べチョク」での販売を計画しているそうなので、来シーズンを待ちましょう。

よりおいしいメロンを追求

 研究会をつくっているのは、メロンを栽培する農家の「渡辺農園」(渡辺康男さん=47歳)と「水野農園」(水野裕昭さん=37歳)です。よりおいしいメロンを探求していたことで意気投合し、試作した数々のメロンの試食会を2軒で数年前から開催していました。そこで惚れこんだメロンがHIKARIです。ただ、栽培に適した時期が短く、傷がつきやすい、ネットをきれいに出すのが難しいなど、課題があり、試行錯誤の結果、量産することにめどが立ち、今シーズン初めて売り出しました。
 「よりおいしいメロンを消費者に届けたい」と、1玉1玉をしっかり確認した上で完熟を出荷します。マスクメロンなどは通常、購入後に日にちを置いて追熟させ、食べごろまで待ちますが、「一番いい状態のメロンを食べられるようにして、メロン好きな人を増やしたい」との思いから完熟させたものを出します。
 自信作のHIKARIですが、研究会では「自分たちが惚れ込んでいるだけでなく、第三者の評価があれば、買う人も安心して買えるはず」と、野菜ソムリエサミットに出品することにしました。最高金賞の獲得に、渡辺さん、水野さんは「評価をいただき、励みになります」と喜んでいます。

 8月には地元の田原市役所を訪れ、山下政良市長に最高金賞を報告しました。山下市長は「大変な努力を重ねたことと思います」とたたえ、今後に期待を寄せていました。

 渥美半島メロン研究会への問い合わせは、メール(atsumi.melon.labo@gmail.com)で受け付けています。

渥美半島はメロンの季節へ
https://aomonohanto.com/?p=3355

 

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