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無農薬レモンの甘酒

無農薬レモンを使ったあま酒を老舗種麹メーカー「糀屋三左衛門」が開発

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すっきりとした甘みが楽しめる初恋レモンのあま酒で
リラックスタイムを

 


 美肌や免疫力アップなどが女性に注目されて、数年前から人気を集めている甘酒。室町時代に創業した歴史ある種麹メーカー糀屋三左衛門(こうじやさんざえもん、本社:豊橋市牟呂町)からも、無農薬レモンの「初恋レモン」を使った「糀屋三左衛門のあま酒 初恋レモン」(内容量250㌘)が誕生しました。名古屋市のグロサリーショップで限定販売中です。

 

レモンピールと贅沢に絞った果汁で自然な甘みが味わえる甘酒

 「ほっと一息つくリラックスタイムや、ちょっと特別な時間に楽しんでいただきたいです」と、広報担当の米田涼香さん。

 古くからハレの日の飲み物として親しまれてきた甘酒には、蒸した米に種麹を加えて発酵させた米麹甘酒と、酒粕から作る酒粕甘酒があり、「糀屋三左衛門のあま酒 初恋レモン」は前者になります。ノンアルコールかつ砂糖不使用で作られる自然な甘みが特徴で、ブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群などの栄養素が多く入っており、腸内環境の改善が期待されます。この商品は、原料にもこだわり、減農薬で育った岐阜県関市のコシヒカリを使っています。

 「河合さんのレモンのおいしさを全面に出しました。甘酒に馴染みのない人にも飲みやすくなっていると思います」と開発担当の山脇加奈子さん。

 河合果樹園(豊橋市)が手掛ける初恋レモンは、栄養が豊富に含まれる皮まで食べられるよう無農薬で栽培されたレモンです。柔らかな皮とジューシーな果汁が特徴で、そのまま食べてもおいしいと評判の逸品。

 この初恋レモンを使った商品を製造して地域を盛り上げるグループ「初恋レモンプロジェクト」に、山脇さんが参加していたことからこのコラボレーションが実現しました。

 

冷蔵庫にある材料を合わせて年中楽しんで

 味わいの決め手となる皮は、口に含むと程よく舌に残るレモンピールに、初恋レモンの特徴である甘みを生かすため果汁も贅沢に絞りました。

 麹を裏ごししたペースト状の甘酒は舌触り滑らか。冷水で1・5倍に薄めて飲むと、レモンを存分に感じるサラリとしたのみごたえです。風味をより味わいたい時には温めて。ソーダ水や豆乳、牛乳で割ったり、ヨーグルトやアイスクリームのソースにしたりしても楽しめます。

 希少なレモンのため限定生産です。現在のところ、販売は名古屋市新栄町の「EARTH COLOUR LAB NAGOYA」のみですが、豊橋市内での通年販売も思案中2月1日からWEBサイト「コウジザ」での取扱が開始されました。数量限定で、なくなり次第終了となります。さらに、本社2階にある直売所にて予約販売も受付中。購入希望の2営業日前までに予約が必要です。予約用の電話番号は0532-31-0311。

 

世界最古の微生物メーカー

 室町時代から麹作りに携わってきた糀屋三左衛門は、今から56年前の1965(昭和40)年に、八丁味噌やたまり醤油、清酒、みりん、酢など醸造産業が盛んだった愛知県へ分離独立。現在、同社が保有する株菌は数千種にのぼるとも言われ、種麹業界でシェアトップを誇ります。

 麹は蒸した米や麦、豆などの穀物に麹菌という微生物が繁殖したものです。社内には、麹づくりの原点を学べる旧式の麹室もありますが、現在では、繁殖しやすい温度や湿度などをコンピュータで管理しています。長い歴史を積み重ねる中で、日本食の原点となる麹菌を守り育てる役割を担いながら、日々さまざまな原料に麹菌を付着させて新しい食品も開発。

 「手をかけても作ってみないとわからない、そこが生き物みたいだと思います。もっと多くの人たちに麹の素晴らしさを伝えたいです」と山脇さん。

 もともとは地域への振る舞いとして生産を始めた甘酒。これまでにも、香り高い「土佐柚子」や、とろける甘さをもつ「鳴門金時」、北海道の小豆を混ぜ合わせた甘酒を発売しています。こちらは公式通販サイトで購入できます。




休耕地ハッピープロジェクト