
愛知・伊良湖近くに「渥美あじさいの森」来年開園へ およそ100種類 見晴らしも抜群!
愛知県の渥美半島で、アジサイの名所を目指し、住民有志が「渥美あじさいの森」を整備しています。見晴らしのいい傾斜地にアジサイの苗が植えられ、整備途上ですが、早くも鮮やかな花景色が広がりました。遠く太平洋も見渡せる抜群のロケーションで、来年のオープンが楽しみです。見学できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

2025年6月17日撮影
渥美あじさいの森が造られているのは、渥美半島の先端・伊良湖に近い「渥美の森」(田原市小塩津町)付近で、パターゴルフ場の跡地です。
目標は花のリレー 地元住民が地道にあじさいの森づくり
この渥美地域で生産が盛んなアジサイ(鉢植え)に着目し、地元の経済人らが中心になって「渥美あじさいの森プロジェクト」として取り組んでいます。「花のまち渥美半島」ですが、花が見られるのは限られた季節のため、いつ来ても花がある〝花のリレー”を目標にしています。
プロジェクト実行委員会は2022年から整備に取り組み、荒れていた土地の造成から開始、散水設備の整備やアジサイ約6000株の植栽、散策路造りなどを自分たちの手で地道に進めてきました。渥美老人会、アジサイ農家、NPO法人渥美半島まちづくり機構ウィズなどが協力。整備費は約3600万円で、実行委の有志12人が出資(約1600万円)したほか、田原市補助金1500万円や、渥美商工会、東三河法人会渥美支部の支援がありました。
川口敏郎実行委員長は「たくさんの協力をいただきました」と感謝しています。

2025年6月17日撮影

2025年6月30日撮影
現地では2025年6月、株はまだ小さいですが、青や紫、ピンクなど色とりどりの花を咲かせました。傾斜地に咲くアジサイは、見応えがあってきれいです。小塩津町の農家らが育てた多彩な品種があるのが特長で、約100種あるそうです。太平洋や三重県の神島を望める景色も、あじさいの森のセールスポイントです。

太平洋、三重・神島も望める渥美あじさい園
開園予定の来年からは入場料を徴収する計画ですが、今年は募金箱を設けて協力を呼びかけています。整備費用や運営費に活用します。
整備途中のため、散策路は土がむき出しになっていて雨の降った後はぬかるむこともあります。今後、対策を講じていくそうです。
「渥美半島は早春を彩る菜の花に河津桜などの桜、ショウブ、ヒマワリと花が続きますが、空白期だった6月をアジサイで彩り、年間を通して花のある渥美半島にできれば」と川口実行委員長は期待を込めて話しています。
渥美半島菜の花まつり
https://aomonohanto.com/?p=5003
花の生産日本一の田原市
田原市は、花き産出額が全国一の花の生産地です。市は「世界に誇れる花のまち」を目指して取り組んでいます。その一環で市が公募した「世界に誇れる花のまちアイデア」で、渥美あじさいの森プロジェクトは最高位の金賞を受賞しています。

渥美線三河田原駅前にあるフラワーフォトスポット=田原市田原町で