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花畑でSDGs

日本一の花産地・渥美半島で花畑拡大。ヒマワリを夏の観光資源、ミツバチの蜜源に

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「渥美半島ミツバチ花畑プロジェクト」Vol.2

 


 「渥美半島ミツバチ花畑プロジェクト」に取り組んでいるメンバーが7月21日、今年本格的に整備した田原市堀切町のヒマワリ畑で意見交換をしました。半島に花畑を拡大し、観光やミツバチの生育環境に生かすとともに、福祉、教育にも役立てていく今後のプロジェクトの方針を確認しました。

 プロジェクトは今年、渥美半島が誇る生産量日本一の花に着目して開始しました。「花畑半島」にすることで、農業、観光、環境を融合した新たな地域産業を創出、持続可能な地域づくりを進めていきます。

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 プロジェクトメンバーは、まちづくり会社(第三セクター)あつまるタウン田原の石黒功専務(イノチオホールディングス社長)がリーダーとなり、渥美半島観光ビューロー、NPO法人田原菜の花エコネットワーク、渥美郡養蜂組合、「サンフィニティ」という品種のヒマワリの苗を開発した会社の日本法人、シンジェンタジャパン(東京都)などです。

ヒマワリ畑を視察するプロジェクトメンバーら=田原市堀切町で

 「花畑半島」の第一弾として、今年5月、冬に菜の花が咲き誇る「菜の花ガーデン」の約1㌶にヒマワリの苗を植えました。いま、見頃を迎えていて、この22日からの連休中も、たくさんの観光客が訪れています。

 

花畑を広げ、景観のほか、ミツバチの蜜源に

 意見交換では、ヒマワリだけでなく、例えばアジサイ、ラベンダーなどの花畑を渥美半島に広げていくとしました。
 花畑が増えることは、果実を実らせるための受粉に欠かせないミツバチの蜜源にもなります。
 世界的にはミツバチの減少が問題となり、国内では養蜂家の高齢化も懸念されています。このような現状の中、渥美郡養蜂組合の河合勇樹さんは「花が少ない夏場に花畑があれば、春先から6月中旬までの採蜜の時期を延ばせられるかもしれない」と期待を込めて話しました。
 現在、ヒマワリ畑の近くに巣箱を置いており、花から巣に持ち帰る「花蜜」の状況をしっかり観察していくそうです。

ヒマワリ畑の近くに設置されているミツバチの巣箱=同

夏の観光資源に手応え

 ヒマワリ畑のうち、約0・7㌶は「サンフィニティ」が植えらています。一つの株から小ぶりの花が連続的に約100輪咲き、およそ1カ月楽しめます。
 7月上旬から咲き始め、観光客らが立ち寄っている状況などに、観光ビューローの中村匡専務理事は「夏の観光資源になるという手応えを感じている。今年を検証期間として、来年以降も続けられるよう検討したい」と花畑の継続に前向きです。
 ヒマワリ畑では、花畑の継続、整備に向けた100円募金箱を設け、訪れた人に協力も呼び掛けています。

福祉、花育、SDGs貢献にも意欲

 5月の苗植えでは、農業支援のベンチャー、アグリトリオ(豊橋市)のメンバーや障害者らが苗を定植しました。キャベツの定植機を使用し、障害者も操作できることを確認しました。今後、障害者の雇用創出などにもプロジェクトを生かしていく方向です。 

 若い世代、子どもたちにもプロジェクトを生かしていきます。
 田原市内には、農業高校、観光分野を学ぶ高校、福祉の学校などもあります。リーダーの石黒さんは「花育として、若者らも巻き込んでいきたい。養蜂家と連携し、ミツバチの生態を学べる機会もつくりたい」と話しました。
 意見交換には、シンジェンタジャパンの的場稔社長も参加しました。プロジェクトによるミツバチの蜜源確保、花育を歓迎しました。
 また、石黒さん、的場社長とも、プロジェクトが国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)に貢献できるということで、考えが一致していました。

意見交換に参加したメンバーら=同

 

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