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田原城で竹灯ろう

竹灯ろうが田原城跡で点灯、地元中学生考案のスタンプラリーも

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 愛知県田原市の田原城跡で、地元の中学生らが制作した竹灯ろうの点灯が始まりました。8月いっぱい、城跡にある市博物館などを幻想的な光で照らし、まちなかに元気を届けています。

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 城跡内には330基の竹灯ろうが整列。うち、博物館入口付近に設置された141基は、市立田原中学校のボランティアクラブ「たはランティア」の生徒たちが5月から準備してきました。

 6月の制作初日には、約20人の生徒が長さ40㌢ほどに切った竹筒に型紙を貼り、模様を描くように穴を開けていました。漏れ出る光を想像しながら、太さの違う電動ドリルの刃を使いわけて穴を調整する生徒たち。「小さい穴同士がくっつかないように穴を開けるのが難しい」と悪戦苦闘していました。

 完成した竹灯ろうの披露は8月7日夕方に行われ、生徒たちは制作過程で学んだ田原城の歴史や空堀から孟宗竹を切り出した時のエピソードなどを発表。電動ドリルを手に竹筒に穴を開ける実演を行いながら、「見てくれる人が幸せな気持ちになるように作りました」と話していました。 

 花火や星、さらには田原城を築いた戸田家の家紋「六曜紋」などの模様が浮かび上がる竹灯ろう。生徒たちは、フォトスポットとしても楽しんでもらおうと大きなハート形に並べました。ポップで愛らしい赤色の光と参道にしっとりと灯る温かな光とのコントラストも、魅力となっています。

 このライトアップは昨年末、まちなかを元気にしたいと願いを込めて三河田原駅周辺で行われた竹あかり事業の第2弾です。市民団体のまちなか賑(にぎ)わいづくり実行委員会と博物館が主体となり、行っています。

 竹灯ろうは8月末まで設置し、夜間も自由に見ることができます。期間中は生徒発案の城跡内を巡るスタンプラリーも開催し、達成者には限定の御城印か、生徒手製の竹灯ろう(引き渡しは9月)が贈られます。

 このイベントに合わせ、城跡周辺の住宅、店舗の軒先にも竹灯ろうが飾られ、田原の夏の夜を彩っています。田原祭りの花火をイメージしたデザインで、地元4町のお祭り紋章が描かれたシール付きです。暑さ和らぐ夜にぜひ、城下町を散策してみてください。

 市内では、吉胡貝塚資料館「シェルマよしご」で8月31日まで、竹灯ろうづくりが数量限定で体験できます。予約が必要で、体験料は300円(別途観覧料が必要)。受付時間は午前9時~午後4時。月曜日は休館(祝日の場合はその翌平日)。問い合せは資料館(0531・22・8060)へ。

 

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