ブルーベリー狩りシーズン到来! 渥美半島の観光農園「IRAGOブルーベリー」が今シーズンの営業スタート
渥美半島でただ一つのブルーベリー観光農園「IRAGOブルーベリー」(愛知県田原市中山町茶園185)が、今シーズンの営業を始めました。多彩な品種で、味や粒の大きさの違いなど食べ比べができます。温室でも栽培しているので、天気を気にすることなくブルーベリー狩りが楽しめます。
およそ80品種のブルーベリー
温室と露地で栽培し、約1800本、約80品種を育てています。今季の営業は8月末ごろまでの予定です。開園期間中は、10品種単位で食べられます。時期によっては、露地と温室の両方で摘みとりができます。
環境にやさしい栽培
日射量が豊富な渥美半島の土地柄を生かし、温室は冬場も加温をしないで保温が可能で、環境にもやさしい栽培に取り組んでいます。一般的には梅雨時が収穫期ですが、温室のためそれより早く、ゴールデンウイークから開園できます。
ただ、温室栽培はせん定の手間など手入れに時間を必要とします。それでも、早い収穫に加え「雨の日でも、お客さんにブルーベリー狩りを楽しんでもらえる」と代表の加藤弘一さん(59)は温室のメリットを話します。木は人の目の高さになるぐらいにせん定し、農薬は最低限の利用にするなど、渥美半島を訪れる観光客に配慮して作っています。
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甘くておいしい記憶
加藤さんが、妻の久美子さんとブルーベリーの観光農園を開園したのは2017年。今年で6シーズン目を迎えました。
もともとは、渥美半島でもよく見聞きするスプレー菊を栽培していました。価格や生産量、燃料費に課題がある中で、ブルーベリーを手がけることを決意しました。家族で出掛けて食べたブルーベリータルトの味、甘くておいしかった記憶がブルーベリーを始めるきっかけになったそうです。
とはいえ、身近でブルーベリー、とりわけ温室で作っている農家は少なく、必然的に相談する人も限られました。加藤さんは研究を重ね、今も各品種に最適な生育環境を探りながら栽培しています。始めて間もない4シーズン目を迎える2020年春には、コロナ禍に突入し、決して順風満帆と言える船出ではありませんでした。
観光農園では、「人の顔が見える仕事をしたい」という思いで始めた加藤夫妻が、温かく迎えてくれます。加藤さんは「食べ比べが楽しめて、また来てもらえるような気持ちで作っています。ブルーベリーがどんな木で、どのように果実をつけているのかも知ってもらえたら」と話しています。
IRAGOブルーベリー
愛知県田原市中山町茶園185
8月末頃まで開園予定。火・金曜は休園(祝・祭日は営業)。5月は土・日曜の営業
午前9時~午後5時 9時より早い時間も対応可能
食べ放題(時間制限なし)
小学生以上1800円 4歳~未就学児900円 4歳未満無料
予約制
申し込み HP https://blueberry.aichi.jp/home/
電話 0531(32)1727