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渥美半島待望の伊良湖温泉と周辺のおすすめスポットを紹介

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 渥美半島に誕生した「伊良湖温泉」。ホテルなどで入浴できるほか、スタンドで源泉の販売も行っています。観光地としての魅力をアップさせる温泉の概要とその周辺のおすすめスポットを紹介します! 【公開日:2022年1月11日、最新更新日:2023年9月5日】

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湧出場所は半島先端部の公共駐車場

 温泉が湧出したのは、渥美半島の先端部、伊良湖町宮下の公共駐車場です。事前に実施した電磁調査に基づき、可能性が高い場所が選定され、田原市が2019年12月、温泉掘削工事を始めました。
 そして20年秋、地下約1800㍍から待望の温泉が出ました。
 泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物温泉。弱アルカリ性で、肌がつるつるする効果のある「美肌の湯」と言われます。また、塩分を含むため、保温、保湿に効果があるとされます。

伊良湖温泉が湧出した現地=田原市伊良湖町で

 現地では、貯蔵タンクや配湯設備などが整備されます。温泉は、くみ上げられてタンクローリーで宿泊施設などに運ばれます。渥美半島の新たな観光資源となる伊良湖温泉。地元の観光関係者らが、温泉を活用した誘客や地域活性化に期待を寄せるだけでなく、観光客にとっても楽しみな温泉です。

 もともと、温泉の掘削は、山下政良市長が力を入れてきた事業です。伊良湖に掘ることで、渥美半島の先端にある観光地まで観光客らに来てもらい、豊かな自然に恵まれ、農業が盛んな田原を知ってもらいたいという思いがあります。

伊良湖温泉スタンドも登場

伊良湖温泉自動販売機

 湧き出した場所の伊良湖町宮下の公共駐車場(伊良湖町宮下3000番69)には、伊良湖温泉スタンドも設置。年中無休24時間いつでも誰でも源泉が購入できます(メンテナンス日を除く)。100円を入れると約34リットルの源泉がホースから出てくるので、ポリタンクに入れて家庭に持ち帰ることができます。自宅のお風呂では熱めのお湯を普段の9割程度はり、源泉を20リットルほど入れるのがおすすめ、手軽に温泉気分が味わえます。

 伊勢湾フェリー乗り場から歩いて5分ほどの場所にあるので、フェリー乗降のついでに購入することもできます。

伊良湖温泉自動販売機

 利用の注意点として、塩化物温泉なので、入浴後なるべく早めに水洗いが必要。温泉が濃いと機器を傷める場合があり、追い焚き機能の使用を控えた方がいいとのことです。

PRコンセプトはマジックアワービュー

伊良湖温泉

  市は「伊良湖温泉」をPRするためのキービジュアル(PRイメージ)を作り、「新たな温泉地となる田原市」を全国にアピールしています。伊良湖温泉のPRイメージのコンセプトは「Magic Hour View(マジックアワービュー)」です。


 
 「マジックアワー」は、ブルーとオレンジのグラデーションが織りなす美しい空を見ることができる日没前後のわずかな時間のことです。
 「魔法にかかったような時間を過ごすことができる場であり、夕日が沈んでいき、美しい星空に移ろっていく光景を眺めながら温泉を楽しむことで、肌も心も美しくなれる温泉」が表現されています。
 太平洋が広がる地理的な価値と「美人の湯」とされる泉質(弱アルカリ性)を掛け合わせて作られました。
 キービジュアルは、このコンセプトの情景と文字、伊良湖岬灯台、温泉に浸かる姿などとともに、天の川が湯けむりになったデザインです。

コスプレイヤーも注目する伊良湖地域

 温泉の核となる伊良湖を盛り上げていくため、2021年11月には、伊良湖の認知度向上、美しい景観の維持にため、観光と清掃を組み合わせたイベント「コスプレイヤーと伊良湖deごみゼロクリーンフェスティバル」が、市の主催で伊良湖緑地を会場に行われました。
 最近では、伊良湖地域の日出の石門、風車が並ぶ西の浜などは、コスプレイヤーから撮影場所として問い合わせがあり、注目されているようです。

西の浜コースで見られる風車。「エクザイル風車」と呼ばれています。

 

温泉で観光の幅がぐ~んと広がります

 温泉により、渥美半島観光の魅力が向上します。温泉と景勝地散策、温泉とサイクリング、温泉とサーフィンなど、観光や遊び方の幅が広がります。

 ここからは、主なスポットを紹介します。
 伊良湖は恋路ケ浜が有名です。約1㌔にわたって延びる砂浜と、目の前に広がる大海原。年間を通じて観光客が訪れます。「恋人の聖地」にも認定され、若いカップルにも人気のスポットです。
 恋路ケ浜から少し歩くと、伊良湖岬灯台。太平洋、伊勢湾を一望できます。特に夕日が沈む頃、マジックアワーはロマンチックな雰囲気。思い出に残る灯台として「日本の灯台50選」にも選ばれています。

【関連記事】
渥美半島の観光スポットと言えばココ! 島崎藤村「椰子の実」の舞台となった恋人の聖地・恋路ヶ浜へ行こう。

愛知県内有数の夕日鑑賞スポット伊良湖岬灯台を紹介

 恋路ケ浜から東には、日出の石門があります。太平洋の荒波に浸食され、真ん中が洞窟となった岩で、景勝地の一つです。
 伊良湖からやや離れた太平洋岸の赤羽根地区には、太平洋ロングビーチがあります。安定した波で代表的なサーフィンスポットとして知られています。
 これらの景勝地を楽しめるのが、太平洋岸自転車道。千葉県銚子市から和歌山県和歌山市までの自転車道の一部で、昨年5月、世界に誇るサイクリングルート「ナショナルサイクルルート」に指定されました。レンタサイクルもあるので、自転車で巡ってみるのもいかがでしょうか。

伊良湖岬・恋路ヶ浜の自転車道

田原市の玄関口のスポットもご紹介

 田原地区には、蔵王山展望台があります。標高250㍍の山の頂上にある展望台からは、360度のパノラマが広がります。三河湾、太平洋のほか、冬の晴れた日には富士山を望めます。夜景もきれいです。
 半島の中央部には、芦ケ池農業公園「サンテパルクたはら」があり、市内外の人から親しまれています。その名の通り農業をテーマとし、地元の新鮮な農畜産物などを販売しているマーケットや、遊具、ウインナー、アイスクリームなどを作れる体験工房が人気です。チューリップ、ヒマワリなどの季節の花も、見どころです。

春を彩るチューリップ=サンテパルクたはらで

 

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