愛知県内有数の夕日鑑賞スポット伊良湖岬灯台を紹介
愛知県・渥美半島の先端に位置する道の駅「伊良湖クリスタルポルト」、そこから歩いて5分ほどで見えてくるのが、渥美半島のシンボルとなっている白亜の灯台・伊良湖岬灯台です。1929(昭和4)年に建てられて以来、岬の先端から近海の航路の安全を守り続けています。太平洋と伊勢湾を見渡せ、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった神島(三重県鳥羽市)ものぞむことができます。伊良湖岬の先端は巨岩が散在する勇壮な景勝地であり、柿本人麻呂や松尾芭蕉ら古くから文人墨客が心惹かれた場所でした。潮騒を聞きながら、恋路ヶ浜に向かって遊歩道を散策するのもおすすめです。
夕日の絶景スポット
青い海と空、白い灯台というコントラストも爽やかですが、日が沈む時間帯は一変してロマンチックな雰囲気に包まれます。地平線に沈む太陽の光で顔がオレンジ色に染まる観光客、家族連れ、恋人たち。行き交う船も影になり、一層夕日の美しさを引き立たせます。訪れる人々の心を打つこの灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれています。
クリスタルポルトから続く遊歩道に並ぶ歌丸の歌碑
道の駅伊良湖クリスタルポルトから伊良湖岬灯台へ続く遊歩道は「いのりの磯道」と呼ばれ、伊良湖の漁夫歌人・糟谷磯丸が詠んだ歌碑が並んでいます。
江戸時代後期、「無筆の歌詠」として知られていた磯丸。人々の願いや困りごとを心込めて詠んだ「まじない歌」は、石碑や掛け軸にして床の間に掛けると、その願いがかなったと言われています。
思う人と添い遂げられるように-。そんな願いが込められた歌には当時の民衆の暮らしぶりや磯丸の人柄が残されています。
徒歩10分で恋人の聖地へ
伊良湖岬灯台から、空と海、青一色の景色を見ながら石畳の遊歩道を歩くと10分ほどで恋路ヶ浜に到着。「恋人の聖地」に認定されている恋路ヶ浜には、モニュメント「幸せの鐘」や四つ葉や五つ葉が高確率で生える「幸せの四つ葉のクローバー発祥の地」もあります。時期によってはクローバーの摘み取りもできるので、伊良湖岬灯台からぜひ足を伸ばしてみてください。
伊良湖岬灯台
住所:愛知県田原市伊良湖町古山
交通アクセス:東名豊川ICから車で約90分
三河田原駅より豊鉄バスで恋路ヶ浜下車、徒歩5分
駐車場:無料。道の駅クリスタルポルトから徒歩5分、恋路ヶ浜駐車場から徒歩10分