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島崎藤村の詩「椰子の実」再現目指す投流事業、愛知県田原市で拾得者が対面

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 「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ」ー詩人・島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の舞台として知られる愛知県田原市の伊良湖岬。その詩の再現を目指し石垣島からヤシの実を投流する事業(渥美半島観光ビューロー主催)で、持ち主と拾い主の対面式が4月3日、同市日出町の記念碑前で行われました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年遅れでの対面となりましたが、関係者は束の間の交流を楽しみました。

 

 

 「遠き島」を石垣島に見立て、田原市の恋路ケ浜にたどり着くことを願い、1988(昭和63)年から実施されています。国内で拾われると、拾った人と持ち主が抽選で伊良湖岬へ招待され、対面するロマンあふれるイベントです。一昨年までに計3600個が投流され、うち田原市内には和地海岸や日出町などに計4個が流れ着きましたが、まだ恋路ヶ浜への到達はかなっていません。

 

ヤシの実106個中4個が東京と三重に漂着

 32回目となった一昨年6月5日、ヤシの実購入者やビューロー関係者らが、石垣島の沖合から、連絡先の書かれたプレート付きのヤシの実106個を流し、4個が東京都と三重県に流れ着きました。

 

対面式には石垣市長も参列

 対面式には、持ち主である豊橋市の鈴木政代さんの代理で夫の章友さんと名古屋市の年長児・秋葉諒太君、ヤシの実を拾った滋賀県草津市の西出莉依さんと京都市の小学2年生・松岡賢伸君をはじめ、同ビューロー関係者や石垣市観光交流協会会長の中山義隆石垣市長、八重山観光親善大使のミス八重山らが参加。それぞれの持ち主にヤシの実が返還されました。

 諒太君のヤシの実は一昨年7月25日、三重県志摩市の「夕日に染まる浜」に漂着し、家族で旅行に来ていた賢伸君が拾いました。その日が誕生日で、思いもよらぬサプライズプレゼントに「びっくりした」と話します。両親も「半信半疑で電話しました」と苦笑い。初めて訪れた田原市の印象を、賢伸君は「海が丸くて大きい」と雄大な太平洋に目を丸くしていました。

 9月9日には、鈴木さんのヤシの実が三重県鈴鹿市の海岸にたどり着き、遊びに来ていた西出さんの手に。実は、その数カ月前に田原市へサイクリングに訪れ、この記念碑を見たという西出さん。「ヤシの実を見つけてプレートが付いていた時にはかなりびっくりしました。ヤシの実から始まったこの出会いを大切にしていきたい。またゆっくりサイクリングに来たいです」と偶然の出会いに感謝していました。

 石垣市の中山市長は「これからもいろいろな交流を通じて、絆を深めていきたい。また、石垣にも遊びに来てください」と今後の交流に期待していました。

 一方、33回目にあたる昨年6月に投流した40個は残念ながら、漂着しませんでした。




 

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